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2018.04.23 インタビュー
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お酒を通して、人と繋がる。「出張バーテンダー」としての生き方

taeko

実店舗を構えてバーテンダーになるのではなく、企業やイベントに出張型でお酒を提供する「出張バーテンダー」として活動されている、溝江雅美さん。成功の背景には仕事がほとんどなかった時代や、失敗を数多く経験した時代もあったといいますが、自分が「これをやりたい」と発信した時には必ず、「興味ある」「お前が言うなら」と、人が集まったといいます。元々は人見知りで人とうまく話せない性格だったにも関わらずバーテンダーという接客業についてから、多くの予約を頂き人が集まるその魅力に触れて来ました。

飲食店の勤務から出会ったバーの仕事

元々、最初はどこかでバーテンダーをされていたんですか?お酒に関わるお仕事に就こうと思って料理関係の学校に通われていたりとか。

そもそもの成り立ちからお話ししましょうか。僕、出身が青森なんですよ。当時、偏差値が40なくて大学に行けなくて、予備校に行く頭もなくて。田舎の長男なのでお金もあまりなかったけれど、寮のある会社があれば出て来れると思い、東京に出てきました。

青森のご出身だったんですね

最初は、関東大手のスーバーに就職したんですね。そこは高卒で取ってくれる唯一の場所だったんですけど。当時、月給が8万ほどで、寮費が3000円。お総菜コーナーに配属されて、唐揚げの揚げ方とかお寿司の作り方、鮪の切り方とかすごく楽しくて。残業代が制限なく付けられた時代だったから、始発から終電まで楽しくて仕事をバンバンやってました。

ということは飲食にはもともと、少なからず興味があったんですねー。

結果的にもっと仕事をしたいってなって、一年間で100万位貯金していました。それを元手に1年半位でスーパーを辞めて、一人暮らしを始めて色んな仕事を経験したいと思ってバイトをたくさんしました。
引っ越しとか清掃業、サービス業、接客とか。色んな仕事を19、20歳から始めてしていた時、「とりあえず包丁を使えて料理が出来るようになったら食いっぱぐれる事がないんじゃないか」と安易な考えが生まれて。

その後も、飲食の仕事を続けられたんですか??

未経験でも取ってくれる所がないか探していたら新宿の靖國通り沿いのお店で未経験者でも採用してくれるお店があって。そこの居酒屋に21.22歳の頃に入りました。居酒屋でバイトに入って半年位裏で唐揚げ作ったり鮪切ったりしていて、表のホールで人が足りないからちょっと出てと言われて出て行った先がたまたまバーだった、というのが始まりですね。

もともとは人見知り。1人で過ごすことが多い思春期だった

「常に周りに人がいる」という印象なんですけど、もともとの強みだったんですか??

もともと自分は話をするのが苦手で人見知りだったんです。でも小学校の頃とかは逆に人を楽しませることが大好きでドラクエを当時学校でやりたいと思ったけどゲームボーイがない時代で。ノートに数字、キャラクター、地図を書いてサイコロ転がしてオリジナルで「まさみクエスト」って言うのを作ってたりして遊んでいました。休み時間になると周りに人が集まる位結構盛り上がったんですけど、中学・高校になるとその反動か、ほとんど1人で過ごしていましたね。

まさみクエスト(笑)中学・高校で自分から面白い事をやろうとは思わなかったんですか?

やろうと思った気持ちはあったんですが、小学校のノリは中学校では通用しないじゃないですか(笑) 。そのギャップで、なんでそんなにノリが小学校の頃と違うの?と思って、だったら僕は映画観たり本読んだりしている方が好きだなぁと思って一人の世界にどっぷりハマっていきました。1日3本映画観て1日1冊小説読んだり。一応バドミントン部でスポーツはやっていたんですが、プライベートはめっきりそういう感じで。小学校の頃はすごい喋れてたのに喋ると言うのが苦手になっちゃっていました。

なるほど、、、思春期には1人でいることが多かったんですね。

もともとそんな性格だったので、バーの仕事に就いて、「喋れないけど人は目の前にいるし何したらいいんだろう?」「とりあえず話を聞く事から始めよう」と思って。いろんな人の話を聞く事を繰り返していると、「この前こういう方がいらしてこういう話があったんですよ」と話を広げると、「あなたいいね。今度会いに来るよ。」と言われ始めたりして。この頃から、僕に会いに来てくれる人でカウンター席が満員になるっていう事が続いたんですね。そうすると、「こんな面白い仕事はないな」と思い、この仕事で生きて行こうと思いましたね。

それが何歳の時でしたっけ?

それが24、5歳位でしたかね。

人見知りだった経験が今のコミュニケーションスクール事業にも繋がっているんですか??

これは半年前にLINE@とFacebookで告知して始めました。バーテンダーってコミュニケーションうまそうじゃないですか。

確かにうまそう(笑)

元々僕はコミュニケーションがど下手だったんですけど、現場を超えていく事で付けた知識と技術がある訳で。「それで良ければ教えるけどどう?お金も取るけどそれでも来たいって言う人がいたら教えるよ」って言ったら9人も来てくれて。月2万で6ヶ月で12万いただいたんですが、それでも受けたいといって来てくれましたね。

お酒のスキルを学ぶため、銀座でドアマンからスタート。

バーの仕事ですが、「自分の店を持とう」とは思わなかったんですか?

その時は思ってましたね。視野が狭いと言うかあまり物事を深く考えられなかったから、バーデンダーになりたいといってなっている先輩方を見てみると、自分の店を持って独立していくという流れがあって、むしろそれしかないと思っていました。

ではバーテンダーとして自分の店を持つために、まずどういうことをされたんですか??

これまでより技術を学んだ方がいいと思って、銀座の一流店で一から学ぼうと思いました。そこはチャージで2,000円、ウイスキー1杯8,000円みたいなお店でブラックカードの人しか来ないんですよね。最初はそんなところでお酒作れって言われても相当のスキルを持っていなくて、初めはドアマンから始めました。ドアの開け閉めだけです。

まさに下積み時代ですね・・・

お荷物を預かりドアを開け閉めしている合間に、先輩たちの所作を目で盗んで、こういう時はこういう動きをすればいいんだとメモをしていました。そしたら前に立たせてもらえるようになって、そこである程度修行しました。
お酒のスキルはほぼ銀座で教えて頂きましたね。銀座のお店はカウンター16席でスタッフが4人というとても豪勢な使い方をしていたんですよ。だからこそ1人1人にきちんと接客出来たという事もあります。

本当にいろんなことを学ばれた場所だったんですね。

空いている時間は勉強勉強で、フレッシュフルーツの使い方とか美味しいお酒の作り方とか理屈とか1からみっちり教えてもらいましたね。今の自分の職人としての礎があるところです。そのあと、新宿の大きい200席位ある有名高級店のチーフバーテンダーにさせてもらったり、阿佐ヶ谷の呑兵衛が集まるような街で、週7日の内の火曜日の店長をご縁でさせてもらったり、色んな場所で色んな客層を相手に仕事をさせて頂きました。

「お金がたまらない」から生まれた「出張バーテン」というアイデア

そうしていくうちにも「お金がたまらない」という事実に気づいたんです。バーテンはすごく薄給なんですよ。ビジネスモデルとか回転率を考えると売上ってなさそうでしょ?

確かに。バーにくる方って停滞時間が長そうなイメージ。

1杯800円て考えるとお酒って高いかもしれないけど、飲んでせいぜい3杯4杯ですよね。そうすると、平均単価2~3,500円で、カウンター席だと10席のお店で満席になっても35000円の売上なんですよ。35000円の中で場所代を考えると、8坪10席で家賃10万、1日売上35000円だと月の売上で100万前後なんですよね。そこから家賃10万引いて、人件費引いて減価引くと、手元に残るお金が1人雇ってしまうと20万30万の世界。「お金が、いつまで経ってもたまらないじゃん」ってようやく気付いたんです。

でもお店を出す夢は諦めたくないという想いがあった訳ですよね。どういうステップを踏まれたんですか??

「お店出さないと食べていけないしどうしよう」と思った時に、「じゃあ、休みの日を使ってお金を作るという事をしよう」と思ったんですね。店を作る為にお金を貯めようと思って休みの日を使って飲み会を開いたり、お酒の勉強会を開いたり色んな事をしました。やり始めた流れで、たまたま風邪を引いて寝込んだ時にふと思ったのが、家に誰かお酒を作りに来てくれたら面白いんじゃないかと。じゃあ自分でやってみようと思ったのが出張バーテンダーの始まりでそれが8年前でしたね。

「バーに行きたいけど行ったことがない人」向けのイベントが始まり

バーに行った事がない人って意外に結構多いんですよ。何で行った事がないの?って聞いたら、「敷居高いし、料金設定わからないし、内輪で盛り上がっていたらどうしよう」とかそういう不安があるみたいで。だから行きづらいと。でも個人的にはあんなに面白い場所はないと思っているので、じゃあ、バーに行った事がない人向けにバーのイロハを教える会をやってみようと思ったのが、イベントをやる一番最初のきっかけになっています。

そういうのってまずは知り合いとかに発信されたんですか?

初めは知り合いでしたね。当時はmixiが全盛だったから繋がっている友達に日記で告知したりとか、ガラケーでメッセージを1イベントで100件位送ったりとか。それでその勉強会がすごい好評だったんですよね。人が集まって、もっと教えてほしいって言われたり、話をしていくうちにお酒のことをみんな知りたがっているんだなとか、飲み方を知らない人って結構多いんだなとか気づいたり。それからは最初の入門編はバーの入り方、次回はジンの種類と飲み方と製造工程など全部教えます、みたいに10回位の講座にしたんです。

それ、すごく興味あります(笑)

10種類位ジンを集めて、「ジンってそもそも何で作られていて、どういう製造過程があってどんなお酒があるか」喋った後に、10種類くらいジンを並べて歴史とかを色々レジュメに起こしたり。それを飲み比べて話していて、すごく楽しくて。それから、ジン、ウォッカ、ラム、ウイスキー、芋焼酎みたいな感じでお酒の種類ごとに色々教えていきました。その経験が今のスクールにすごく活かされているからやって良かったなと思います。

結構お酒の種類教えられていますね !!だいたい来るメンバーは常連さんですか?

そうですね基本。あとは、気になっていた人とか。

それで、だんだん数が増えていった感じですか?

そうですね。やり続ける事が大事でした。少ない時は2人とか3人だったけど、行きたかったんだよねという声をつぶさに拾い集めて、「来たいんだったら、あなたいつ来たいの?いつ空いてるの?じゃあその日にやるよ。」って言って、やってあげるっていうのを繰り返してやっていました。さらにmixiの日記とかに「やりました報告」をしてあげると、「いつもやっているよね。次いつやるの?」と誰かが言ってくれたりとか。友達割を作ると友達を連れて来てくれるので、また知らない人の輪が広がったり。

出張バーテンダーとしての活動の始まり

出張バーテンダーは具体的にどう始めたんですか?

とりあえずGoogle検索をしてみて、出張バーテンダーってあるのかなと調べるところから始めました。見てみたらホームページはあったものの、軒並み2、3年前で更新が止まっていたりとか続いてなくって。でもやっているという事実は存在するから、やれない事はないだろうなと思いました。

既に誰かがやっているんだから自分にやれないことはないと。

次に物を揃えるにはどうしたらいいのかなぁと思って。お酒はフルボトルを想像するけれど多い量は使わなくって、量よりも種類があった方がみんな喜ぶだろうと思いました。スーパーで売っているハーフ、ベビーボトルのサイズがあったからこれを揃えようと。それを山ほど揃えてあっちこっち持って行くようにしたり。

「出張バーテンを呼ぶ価値」の浸透に苦労した時代

出張型で始めますという事をミクシーとかで告知して、いいねとは言ってくれるんですが大半の人は使ってくれないという事態がそこから2年位続きました。使ってくれる人もいましたけど、半年に1回とか3ヶ月に1回とかの頻度でしたね。その時は、喜んで使いますよという感じではなかったですね。

でも今は出張バーテンダーの方がメインの事業なんですよね?

そうですね、全国あちこち月に20件位は行ってます。

全国!では全然予約が入らなかった頃と、今と、何がどう変わって来たんですか?

姿勢やあり方の問題に繋がって来ると思うんですけど、そもそも出張バーテンダーをやってみようと思って人に説明しても、自分自身があまりそれを使うメリットがわかっていなかったんですよ。だって、缶ビール、缶酎ハイでいいじゃんって。

ああ、確かに言われてみれば。

交流会とかホームパーティーで自分でワイン買って飲んだら安いじゃないですか。バーテンダーを呼ぶメリットって何って、「僕が行ったら美味しいお酒飲めますけど」位にしか思っていなかったんですよね。美味しいお酒の価値をみんながわかってくれていたならば出張バーテンをわざわざ呼ぶ価値はありますが、そこを上手く伝える事が出来なかったんですよ。美味しいお酒が飲めるから良かったら使って下さいという風にアプローチをしていたんですが、そのアプローチの仕方とアプローチをした場所が悪かったんです。

アプローチの場所っていうのは??

例えば、イベント会社さんはイベントをするから需要があるかなぁと思って、「お酒を出張で作っているんですと色んな人に紹介してください」と会って話をするんですが、イベント会社さんって会社なので利益を出す事が優先されますよね。利益を出す為に、まず食事のコストを削ると見栄えが悪くなるし場所もある程度雰囲気のある所ってなってくると、会費から真っ先に削られるのはお酒の部分なんですよ。

なるほど。できれば支出を抑えたいですもんね。

お酒だったらある程度まずくても酔っぱらえばみんな一緒じゃないですか。何なら、安いビールや酎ハイでいいじゃんてなるし。でもそれをされるとうちの需要ってほとんどなくなるんですよね、金銭的に負けちゃうわけです。でも、自分が活躍できる場所ってイベントしか知らなかったから。で、イベンターさんに話したら「高いよ。」と言われるわけで。「これ位なら使ってあげるよ」と、飲み込めないくらいの低価格で提示されたりして、それはすごい嫌で断ったりしていました。アプローチする相手とマーケットを間違えてたんですね。

今はイベンターではなくて違うマーケットにアプローチされているんですか?

そうですね。例えば企業とか、そのお金を払ってでも使いたいと思って頂けるような方々ですね。

紹介が多いんでしょうか??

基本は紹介とブログを見て依頼していただくことが多いです。あとは出張先から依頼につながることもあって。僕の仕事はやればやる程プロモーションになるんですよね。行った先で30人位いてお酒を作ると「凄いね。こんなに持って来てくれるの?いくらでやってくれるの?」となって、「良かったらうちの会でも。」って繋がりが出来たりとか。続けて行った結果、ブログが出張バーテンダーでGoogle検索をすると一番上に表示されるようになって、それで地方とか企業とか知らない人達がそれを見てさらに依頼をくれるという感じです。

本当に多くの数をこなされている印象はあります。実績はかなりありますよね。

日本一色んなシチュエーションでやっていると言うのは自負しているから何が来ても対応できますね。

レベル60の職人からレベル1の経営者に

起業のイロハというのは体験で学ばれていったんでしょうか??

体験ですね。今よくある起業塾の起の字も知らなくて、未だにマーケティングもわからないし、営業すらした事がなくって。営業は今学びたい位ですね。

逆に言うと営業が必要ないっていう事ですよね。人が集まって来るから。

まあ、今でこそそうなんですけど、人が自然に集まる仕組みが出来れば2年間苦しむ必要がなかったですよね。2年、仕事がない時期があったからこそ、出来ない人の気持ちもわかるし。起業塾なんかで適切にお金を使って適切に学んでいればそこのスピード感も早かったはずとは思います。でも、当時の自分にはそんなものがあったんですかっていう感じだから選択肢がなかったんですよね。お酒作る事しかして来なかったから、知らないんだもん。

具体的にはでは、地道に行動し続けたということですか??

たまたま紹介をたくさん頂いたことがきっかけで、1つのお店でお茶1杯だけで10時~23時まで6人くらいと会って、みたいな事をずっとしていたんですけど、その時に、怪しがらずに学ぶ事に対してお金を使って自分の肥やしにしていけばもっと早かったと思います。

後から思うこととして、学ぶことへの投資も大事だったっていうことなんですね。

結局僕はバーテンダーのスキルは学んできたからレベル60位の職人としてのスキルはあったけど、いざ自分で仕事をやってみようと思って出張バーテンダーやりますって言った時に、レベル60から経営者レベル1になるんですよ。その違いがずっとわかっていなかった。「お酒美味しいの作れたら絶対売れるでしょ」と思っていたけど、その伝え方やどこに伝えるか、どういう在り方であるべきかとか、そういうものを全く知らないままの2年間でした。

ブログのアクセス数が低くても成約に。人気のスクール事業

お話は少し変わりまして・・スクール事業は出張バーテンダーをやろうと思った後ですか?

そうですね。何か今までやって来た事を1つの形にしてスクールにしたら面白いんじゃないかって思って。みんなシェーカーに憧れるから、そこを楽しく伝えてあげたらやりたいだろうなと。「こういうのやってみたいんだけど、学んでみたい人いる?実績ないけど。」って言ったら第1期生で11人くらい、行く行くって来てくれて。それで実績作って。感想とってまた話を広げたら2期で行くって人が来てくれてという感じでした。

1期からお金は取っていたんですよね?

取っていましたね。バーテンダースクールは4ヶ月の全8回のコースで。第1期生は5万円から始めました。入学金1万と毎月の月謝でもいいよという感じか、5万一括でもいいよという形で提供して。この金額にはシェーカーとか場所代を含みますという感じでやっていました。で、1期ずつ徐々にクオリティとお金を上げていって、今は全部含めて9万円でやっています。

払ってでも学びたいということですよね。始めた当初は、みんな知ってる人達だったんですか??

1期は、全員知っている人ですね、その時はFacebookがあったから。その時はお客さん側も自分のことをどんな人かわかっていたから、おまえがやるんだったらって言うので使ってくれましたね。

ブログも拝見したんですが、ブログを見てそこから来てくれる人もいるんですか?

いるいる。でも、面白いのがうちブログのアクセス数が超少ないんですよね。150位のアクセス数で(笑) でも、そこから月5、6件は申し込みがありますね。

凄いですね。それってなかなかの成約率じゃないですか??(笑)

企業さんの案件とかスクールを募集しても来てくれるから、あんまりアクセス数って関係ないんですよね。検索して出てきたものに対して、どれ位的確に物が書かれていて興味引けるかだと思うんですよね。結局僕はアメブロしか使ってないんだけど、登録者増やしてアクセス数上げてって色々あるじゃないですか。それ、いらない、いらない。

今教わっているコーチングの師匠はマスマーケティングの時代ではないからそういうのは古いと言っていました(笑)

古い、古い。それに読者登録する人達なんて、自分の商品買ってほしい人達しか登録しないから、みんながみんな「買ってください」という構図になってしまっていて。
読みたくて登録している人って、純粋に何割いるんだろう??って話ですよね。それも手法でしょ?登録したから私のも登録してねみたいな。そういうものの前にオフラインの世界に基盤を作っていくことの方が大事かなと思います。

バーテンダーとして培ったスキルでプロフィールを作る仕事を

スクール、出張バーテンダー、その他に事業はされているんですか??

全く違った事業として、プロフィールを作る仕事をしています。元々人のプロフィールを作ることは得意分野なんじゃないかと思っていて4年前にしていたことなんですけど。聞く技術と引き出す力、コーチング的な要素をバーテンダーは持っているでしょ?加えて文章に起こすと言うのは得意かなと。出来るかなと思ってやってみたら好評で4年位前にFacebookで書いていたんですが、無料でやっていたから途中から続かなくなっちゃって。当時はお金をもらうという事に抵抗があったから。

バーテンダーの活動の中で培われてきたスキルが活かせているんですね。

でも今年の1月位に、誰かがその4年前の投稿にいいねを押してその記事が上がってきて、それを見た誰かが見て受けたいと言ってくれて。4年前のものだけどやりますという事で1人1人にメッセージを送ってちょっとずつお金をもらいながらしていますね。来月正式に改めて公表しようと思っていますが、個人的にはすごいいい仕事だなと思っていて。

4年越しに事業が再開されるんですね。

僕がやりたいのは自分に価値がないと思っている人達に対してプロフィールを作ることで。それはコーチングに似ていると思っていて、自分は大したことないと勝手に思っているスキルを認めてあげる事だから。経歴書を作ってあげて、あなたがやって来た事はこんなにあるんだというのが自己肯定感につながるし、加えて人様に見せるプロフィール、その2つを作ってあげるという仕事ですね。自信になるし楽しいし、しかも一生ものじゃないですか、そういうのを「自分なんて」って思っている人達にこそ、作ってあげたい。

プロフィールってどんなものなんですか?

Facebookでも自己紹介文てあるでしょ?それを書くのって日本人は苦手なんですよ。自分の事を客観視して自分の良い所を書くなんてとんでもないっていう価値観だから。それを全部僕が誇れる部分を全部引き出して書いてあげるよ。っていう感じですかね。

僕がやっている事は、全部繋がっているんです。バーテンダースクールもコミュニケーションスクールもプロフィールを書くのも全部自分に向き合うテーマなんですよ。バーテンダースクールの中にも自分に向き合うっていう意味でコミュニケーションのコンテンツを入れています。より人生を豊かにするツールです。バーテンダースクールもただお酒の技術を教えるだけじゃなくて、人を巻き込む力を付けてほしいから、ホームパーティーをしてほしいという思いでやっているんです。

お酒を作れるようになる以上の価値を提供されているんですね。

ただお酒が好きだから来てもらう以上に、お酒を作れるようになって人を巻き込んでどんどん自分の発信だけで人が来てくれるようになってくれたら好きな事でご飯が食べられるようになるじゃないですか。そしたら会社に寄りかからずに自分で食べて行けるきっかけになる。その1つのツールとしてお酒作れるって良くないですか?という提案なんです。

お酒作りの場がビジネスにも活かせる?!

再来月位からビジネスマン向けのバーテンダースクールを始めようと思っていて。実は卒業生の中でも営業職や保険の方がいっぱいいたこともあって。個人で営業される方って1日3、4件お茶して話聞いて契約書いてもらって。そのための信頼関係を構築する為に2回3回会ってってよくするでしょ?でも経費半端ないしお金がもたないですよね。ビジネスの構造上、新規導入しないと売上が成り立たないけど、その仕組み作りに苦労しているように見えて。

いかに信頼関係を作っていくかが何より大事なお仕事ですもんね。

でももし、自分がお酒作れますよってなったなら、2回目会う場所作りを自分で出来るんですよね。交流会とかもただの出会いの場ではなく、お酒を披露出来る場所になるから。そこにキーマンを置いておいたら勝手に新規流動する仕組みが出来るし、2回目会うというのがすごく楽になりますよね。

仕組みづくりがお酒を作る場として自然にできちゃうわけですね。

それを教えるビジネス向けのバーテンダースクールを今作っているんですよ。再来月位に公開すると思います。保険の方で実際に成功例があるんですよ。スクールで習ったものを遺憾なく発揮して、店借りて自分でお酒を創って振舞う交流会を月に2回か3回やっていて、新規開拓と信頼獲得のスピードがグンと上がってMDRTまでとっちゃったって人もいます。
保険屋さんて人を繋ぐことで貢献するっていう位だから歩く電話帳って言われると思いますが、自分で場所を作っちゃった方が早い話だと思っています。

やりたいことを発信するより必要なのはそれまでの信頼関係づくり

毎回何か新しい企画を周りに提案したら、必ず何人かは確実に集まるじゃないですか。それってなぜだと分析されていますか??自分では面白いと思っててやりたいって言っても結果誰も来なかったとか1人しか来ないでとすか、全然有り得ると思うんですよ。何が違うのか興味を持っていて。

SNSの恩恵をすごい預かっていて、アメブロで読者登録云々ていう話に似ているかもしれないんですが、Facebookは4,400人位いるんですが、全員会った人しか繋がっていないんですよ。分母が大きいから発信した時に食いついてくれる人は1%でも44人。やりたいと思った事をやると言った時に自分のファン作りがどれだけ先に出来ていたかが大事だと思います。

リアルの世界でどれだけ自分のファンができていたかということなんですかね。

やりたい事をやりますっていうのは決戦の場であって、その前の練習・仕込み段階が大事だったりするじゃないですか、本番より。そこに至るまでの信頼関係をどれだけ構築していたかという事なんじゃないかなと思います。例えば、新しい事をイベントでやると言った時に10人位来てくれたかもしれないけど、その中の2、3人は常に仲がいい人だったり、いつも飲み歩いていた人だったりします。そういう土台があってニーズも知っててやり始めた部分もあったと思います。その人達に響くような文章構成だったかもしれないし。

それは、自分が好きで提供したいものと、その人達の求める部分が重なっているということですか?

うん。それがないと仕事って成り立たないです。今は、好きな事で生きていくっていうのが前面に出ているけど、分母がでかければいいけど、1人起業だと基本分母が少ない中で戦うじゃないですか。分母が少ない中で「好き」だけ求めると、それは買ってくれる人がいないのは当たり前なんです。「好き」だけでやっていくにはもうちょっと後でも良くて、相手のニーズ聞いてそれを叶えてあげた方が結果に結びつきやすいじゃないですか。相手が欲しいという事を与えてあげた方がお金になるわけだから。相手のニーズを引き出して、そこにやりたい事の掛け合わせをしてあげたらいい。そこから好きの範囲をどんどん広げていけばいい。

人が集まってくるのも納得です。ファンづくり・仕込みというのは具体的にどういう事をするんですか?

ファンづくり・仕込みというと聞こえが悪いけど、単純にその人と楽しい時間を過ごしたりとか困った事に相談に乗ってあげたり、お酒の事はこいつに聞けって思ってもらえるような形にするとか。最近はやってないけど、昔は1日5件6件ほど、1〜2時間、お茶する時間を作って話を聞くという事をやっていました。話を深く聞いていくと、ポロポロとその人の今の悩みって出てくるから、それに対して、「こうしたらいいんじゃない?こうやると面白いかもね。じゃあいつやるのそれ?」って全部決めてあげて。さらに「それやったら報告してね。」って全部面倒見てあげると、すごく感謝されて。そういう状態をたくさん作ってあげたらその人が主催しているイベントにも行くってなるじゃないですか。

人と深い関係を作るのが得意なんですね。

でも、元々人見知りなんですけどね。
人見知りのメリットは距離感を踏まえているって事だと思います。人見知りじゃない人ってぐいぐいくることが多いけど正直、今来ないで!って結構あるじゃないですか、距離感、察してよー!って(笑)

イベントをやることは1つの会社を作ることと同じ

経営の仕方・仕組みはどこかで学ばれたんですか?

全部実践です。トライ&エラーですね。

イベントを開催する時に友達割をするとか、仕組み的な部分も誰かを手本にしたとかではなく自分で考えて実行していったという感じなんですか??

今自分が続けられているものは、出張バーテンダーとコミュニケーションとバーテンダーのスクールとプロフィール屋さん。あとは講演で喋らせてもらったり、文章を書いたり、毎月誕生月の人を集めて盛大にお祝いする「お誕生会」という会もやっています。お誕生会や、毎月開催していた日本酒会などはかなり続いていました。ただ、続いているものはもちろんあるんですが、その下にある続いて来なかったイベントが100や200じゃ効かない位あるんですよね、山ほど失敗しているから。

成功の裏には比じゃないほどの失敗があると。

その失敗を元に、何で失敗したんだろう、何で人来なかったんだろう、何で続かなかったんだろう、何で自分のやる気がなくなっちゃったんだろう、とかを原因を1つ1つ確認していきました。言葉の選び方とか、誰に届けるべきだったのかとか、タイミング、料金設定、使う商材が良くなかったのかまで色々考えるじゃないですか?今ひしひしと感じるのは、イベントをやるって1つの会社を作るのと一緒位のレベルなんですね。だから何か起業を志すのであればイベントって大なり小なりやった方がいいと思っているんです。それがホームパーティーでもいいし、お金の絡まない一緒に映画観に行こうぜ、みたいなものでもいいと思うんです。人を巻き込む力が付けば付く程、起業っていうのは安易になって来るでしょ?

起業に必要なのは「人を巻き込む力」

あいつがやりたいと言っているから応援するわっていう仕組みが出来たら最高じゃないですか。その為には、扱う商材は何でも良くて好きな事をやればいいと思うんですけど、それ以前にやりたこと、これ使いたい、これいいよと言った時の発信力・影響力が強ければ強い程、人はどんどん集まって来てそれが現実としてお金や人の繋がりに反映されるんですよ。それをする為にはどうしたらいいんだろうと考えた方がいいと思います。

凄いですね。イベントで色々成功しているけれど見えない部分で、うまくいかなかった経験がたくさんあるんですね。

出張バーテンダーを8年やってて凄いですねとか、誕生会も6年もやってそんなイベントないですよねとか言われるけど、その下にあるものが山ほどあるから、たまたまそれが残っただけなんです。

出張バーテンダーとして活躍されるまでも、それまでの周りとの人間関係を着実に構築されていたからこそ、「やりたい」と発信した時には、「興味ある」「お前が言うなら」と、必ず人が集まる仕組みを構築されていました。
起業を志す人はもちろんのこと、イベントを企画する、人を巻き込んで何かをする人向けに、参考になるお話でした。

▶︎出張バーテンダー 溝江雅美(まちゃ) さん
ブログ:https://ameblo.jp/pou-sto/
スクール事業:https://peraichi.com/landing_pages/view/macha-barschool

この記事を書いた人
taeko

MOSO Mafia メディア編集、PR、IR担当。サイドビジネスとして、女性向けの恋愛や仕事のあり方・生き方のコーチングを提供している。ブログ内にて、講座の内容や恋愛コラムも発信している。

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